コーポレート・ガバナンス
Corporate Governance
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社は、絶えず新技術やイノベーションに挑戦し、各分野で蓄積したノウハウをお客様の経営革新活動に活かし「広く経済社会に貢献し続ける」を経営理念とし、法令の遵守及び社会規範に則った経営を実践し、ステークホルダーの信頼を得るとともに、事業の持続的発展を図ることを掲げております。
この経営方針に則り、企業利益と社会的責任が調和することにより、株主を含めた全てのステークホルダーの利益にかなう経営の実現のためにコーポレート・ガバナンスのよりー層の充実を図ります。
経営理念を実現するためのコーポレート・ガバナンスの強化として、社外取締役及び社外監査役の招聘による取締役会の監督機能の強化及び内部統制システムによる業務執行の有効性、違法性のチェック・管理を通して、経営の効率化、組織の健全化に取り組むとともに、経営の透明性を高めるために、株主や投資家に対して決算や経営政策の迅速かつ正確な公表や開示に取り組んでおります。
資本コストや株価を意識した経営
当社は、重視すべき経営指標として売上高成長率、経常利益率等の7項目について目標値を定め、資本コスト・資本収益性を意識した経営を実践し、企業価値の向上に取り組んでおります(表1)。
当社の資本コストは、国債利回りを用いた「リスクフリーレート」、当社株式と株式市場全体の変動率を対比した「β値」等により算出し、投資判断の基準として認識しています。
2023年9月期のROE 23.2%は当社の株主資本コスト(CAPM)6.0%、加重平均資本コスト(WACC)6.0%を十分に上回る水準です。
一方、内部留保につきましては、災害や金融危機などの有事への備えとしての運転資金、また今後の成長のための人材採用・育成、研究開発、M&A・資本業務提携等への投資資金としております(表2)。
今後も資本コスト・資本収益性を意識した経営を実践すべく、対話を通して得られた株主・投資家の意見を十分に検討して経営に生かしていくとともに、引き続き建設的な対話を促進するための体制整備や取り組みを進めてまいります。
目標 | 実績 | 達成状況 | |
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売上高成長率 | 20%以上 | 30.2% | 達成 |
売上総利益率 | 25%以上 | 23.8% | |
販管費率 | 10%以内 | 11.2% | |
経常利益率 | 10%以上 | 13.0% | 達成 |
EPS | 30円以上 | 42.63円 | 達成 |
PER | 30倍以上 | 15.4倍 | |
ROE | 20%以上 | 23.2% | 達成 |
計画 | |
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人材採用・育成 | 4億円 |
研究開発 | 2億円 |
M&A・資本業務提携 | 15億円 |
株主還元方針
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要な課題の一つとして位置付けており、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保は確保しつつ、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。
また、内部留保資金の使途につきましては、今後予想される経営環境の変化に対応すべく、市場ニーズに応える技術料の取得、有能な人材を確保し競争力を高めるために有効に投資してまいります。
この方針のもと、当社は株主の皆様への還元を継続的にお約束するため、配当性向の目安を35%にしております。
今後も株主の皆様への還元に取り組んでまいります。